オウンドメディアの意味とは?メリット・デメリットを解説

オウンドメディアは、成功すれば広告コストが一切かからず継続してサイトへ集客することができるマーケティング手法です。しかし、メリットだけでなく、デメリットもありますので、これをきちんと理解した上で、オウンドメディアをはじめていきましょう。

オウンドメディアの意味とは?

オウンドメディアは「owned (所有している) +メディア」という意味です。つまり、自社で所有しているブログなどのメディアを指します。ブログ形式のWebサイトだけではなく、コーポレートサイトやサービスサイトなどもオウンドメディアに分類されます。

ただし、多くの人に認知されている通り、コラムなどの読み物コンテンツを取り扱う、ブログ形式のWebサイトのことを指して話されることがほとんどです。ユーザーにとって有益な情報を定期的に発信することで、見込顧客とコミュニケーションを取り、ユーザーニーズの育成や、企業ブランディングなどに有効です。

製品・サービス周りの情報だけを充実させていても、潜在顧客が自発的にサイトに訪れてくれるわけではありません。そのため、広告費を支払い(ペイドメディア)宣伝を行うことになりますが、もう一つの入口としてオウンドメディアを運営しておくと、より幅広い潜在顧客に接触することが可能になります。

製品やサービスのページだけでは語りきれない「思い」を伝えるコンテンツを配信することで、オウンドメディアで接触した潜在顧客を見込み顧客に変え、優良顧客(リピーター)へと育てていくことが可能です。

Facebook、Twitter、Instagram、LINEなどのSNS(アーンドメディア)ではどうしても「新しい情報」しか接触してもらえません。また、悩み・困りごとを解決するために何かを探している人と接触するには検索エンジンを頼るしかありません。

その2点において、ウェブサイトにコンテンツを置いて待ち構え続けることができるオウンドメディアが優れているというわけです。つまり、ペイドメディア、アーンドメディアの弱点をカバーでき、「蓄積する資産」「検索エンジン」を活用できるのがオウンドメディアになります。

オウンドメディアの7つのメリット

メリット1:広告費用をおさえられる

リスティング広告であれば、クリックに費用がかかり、広告が表示される毎に費用が発生します。しかし、オウンドメディアに公開されてるコンテンツが自然検索で上位表示されれば、何度ユーザーが訪れても費用がかかることはありません。コンテンツの制作費用はかかりますが、広告とは異なりクリックにお金がかかりませんので、ユーザーに読まれれば読まれるほど、費用対効果が良くなってきます。

メリット2:自社の資産になる

コンテンツは一度作ってしまえば、自社の資産となります。集客に使用する、メルマガでナーチャリング(見込み客を顧客にするという意味)に使ったり、ホワイトペーパーにするなどの有効活用が可能です。広告のように費用をかけている間しか効果が現れないということもなくなります。

メリット3:ブランディング効果がある

オウンドメディアに専門性の高い記事を公開していくことで、ユーザーの安心感を生むことができます。また、自社の考え方やポリシーをきちんと発信していくことで企業のブランドメージが確立されてきますので、オウンドメディアには圧倒的なブランディング効果があります。

メリット4:潜在的な顧客が集められる

通常、サービスだけを訴求したサイトであれば、サービス名などの直接的なキーワードでしか集客ができません。しかし、幅広い情報を取り扱うオウンドメディアを持つことで、すぐにサービスを検討するわけではない潜在的な層に対してもアプローチができます。

インターネット検索を行う日本中の人が対象になるため、オウンドメディア戦略ではターゲットの住んでいる地域は関係なくなります。会社の周りの地域だけではなく、全国から顧客を集めることもできます。

メリット5:顧客をデジタルナーチャリングできる

デジタルナーチャリングとは、見込み顧客をWebコンテンツなどで育成するというマーケティング手法です。

すぐに購買につながる顧客は数が少ないですが、潜在的なニーズを持っている段階からコンタクトをとっておくことで、顧客を育成し、購買までつなげることができます。

さまざまなロングテールキーワードで幅広く集めてきた潜在層に向けて、メルマガなどを活用して段階的にコンテンツ配信を行っていくことで、ユーザーの検討度合いを進め、ナーチャリングを行っていくことが可能です。

はじめから購買意欲の高い顧客は数が限られています。例えば、「化粧品が欲しい」と思っている顧客は、該当する商品のコンテンツを見せれば、商品を買ってくれるかもしれません。しかし、このような購買意欲の高い顧客だけにアプローチしていては、いつか限界が来るでしょう。より多くの顧客に対してアプローチするためには、商品にニーズがあるが、それがまだ顕在化していない潜在層に対してもコンタクトを取る必要があります。

例えば、シワが増えたことに悩みを持つAさんがいたとします。化粧品会社は、シワの予防に効果がある保湿化粧水を売りたいと考えています。しかし、Aさんは商品のことを認知してはいません。また、商品コンテンツを見たとしても商品の価値をいまいち理解しきれていません。こういった場合、もう少し時間をかけて保湿化粧水について知ってもらう必要があります。

コンテンツを通じて徐々に顧客を育成していけば、数の限られた購買意欲の高い顧客だけではなく、潜在的なニーズを持った見込み顧客に対してもアプローチをすることが可能です。

メリット6:価格競争に巻き込まれない

ユーザーインサイトから、ファン化させていくオウンドメディアの戦略が上手くいくと、ユーザーは「得だから」ではなく「好きだから」商品の購買をするようになります。信頼と価値のあるコンテンツを継続的に提供することで、新たな差別化の強みを持つことができます。

メリット7:正確な分析が可能

自社のオウンドメディア(サイト)を所有していれば、「 Google アナリティクス」などの Googleが無償提供するアクセス解析ツールが使えるため、顧客を増やすための正確な分析や対策が可能です。

例えば、自社のオウンドメディアへ1万アクセス増やしたい場合でも、現状の把握と、1万アクセスまで残り何人増やせばいいのかを正確に分析できます。正確な数値の分析や対策が立てられるのが、今までの広告とは違うオウンドメディアの強みといえます。

また、オウンドメディアをしっかり運用していれば、ユーザーの行動データが溜まってきます。そのデータを用いることでまた新たなコンテンツを作成できたり、広告などの出稿時にも参考になるような仮説を立てることができるようになります。

オウンドメディアの4つのデメリット

デメリット1:効果が出るまでに時間がかかる

リスティング広告などのWeb広告は、設定をして審査が通った瞬間からすぐにコンテンツがユーザーの目に触れます。しかし、自然検索やSNSでの露出が集客経路となるオウンドメディアは、コンテンツがユーザーの目に触れるようになるまでに時間がかかります。

また、オウンドメディアが一定の流入を得るためにはそれなりのコンテンツ本数が必要となるため、はじめのうちはコンテンツを量産することが必須となってしまいます。このように、オウンドメディアは成果が出るまでに時間がかかるため、運用が安定するまでには根気が必要です。

デメリット2:運用に人的リソースが必要

オウンドメディアを最初から作るとなると、Webサイトの企画、制作、コンテンツの企画、ライティング、リライト、画像の作成、コンテンツ公開後の効果測定や修正など、多くの手間暇がかかります。すべてを自社で内製するのは難しく、オウンドメディアの運営は、専任担当を置くなど人的リソースが必要となります。社内でゼロから育成するよりも、フリーランスや企業に外注する方が効果が出やすくコストも抑えられます。

デメリット3:成功するためにはノウハウが必要

多くの企業がオウンドメディアを運営しています。しかし、すべての企業が満足のいく成果を出せているわけではありません。オウンドメディアを成功させるためには、Webサイトの設計からコンテンツ企画、効果測定に至るまで、Webマーケティングのノウハウが不可欠です。

しかし、必ずしもWebマーケティングの知識・ノウハウを持っている人が運営担当になる訳ではありませんので、試行錯誤を繰り返し、ノウハウをためていくことが非常に重要になってきます。

デメリット4:継続的に運用しなければ価値にならない

獲得した見込み客を逃がさないためにも、ある程度の更新性を持たせなければなりません。そのためにはコンテンツを生み出し、作り続けるということが必要になります。「自分たちで作るのか、外注するのか」という判断をする場面も出てくるかもしれません。いずれにしてもユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作り続けることに注力しなければなりません。

まとめ

・オウンドメディアとは自社で所有しているブログなどのメディアのこと

・オウンドメディアのメリットとデメリットを理解して活用する

オウンドメディアの意味、メリットとデメリットを理解しながら活用していきましょう。